Klei Entertainmentが手がける新作『Away Team』は、人気作『Oxygen Not Included』のスピンオフとして開発中の2D横スクロール型サバイバルアクション。物理演算によるリアルな環境シミュレーションを活かしながら、プレイヤーがキャラクターを直接操作して未知の惑星での単独サバイバルに挑む作品です。ゲーム性と科学的リアリズムが融合した、Kleiらしい野心的なタイトルとなっています。
詳細情報
- タイトル： Away Team
- 開発元／パブリッシャー： Klei Entertainment
- ジャンル： サンドボックスアクション
- 対応プラットフォーム： PC（Steam）
- リリース日： 発表予定（配信日は現時点で未定）
- 価格： 未定
- プレイ人数： 1人（シングルプレイ）
- Steamページ： https://store.steampowered.com/app/2168390/Away_Team/
ゲーム内容
世界観とストーリー
『Away Team』の舞台は、Kleiの人気作『Oxygen Not Included』と共通の宇宙世界。プレイヤーは研究用ロケットに誤って乗り込み、見知らぬ惑星へと不時着してしまいます。そこは酸素すら満足に存在しない、まさに“生きるための知恵”が試される極限環境。プレイヤーは、周囲の資源や環境を活かしながら、地上・地下を探索し、生き延びる手段を模索していくことになります。
主なゲームシステム
『Away Team』では、「Duplicant（複製人間）」と呼ばれるキャラクターをプレイヤーが直接操作し、洞窟の探索・資源の収集・拠点建設を行っていきます。食料や水を確保するためのインフラ構築に加え、発電装置や配線の整備など、基地の機能を高める要素も充実。環境はすべてリアルタイムでシミュレーションされており、プレイヤーの行動が直接ゲーム世界に影響を与えます。
農場を作り、水や種を活用して生産性を高めることも可能で、ただ生き延びるだけではなく、効率と最適化の要素も盛り込まれています。環境の安定を保ちつつ、未知の危機を乗り越える緊張感のあるプレイ体験が楽しめそうです。
本作ならではの特徴
最大の注目点は、Klei作品の代名詞とも言える高精度な物理演算の導入です。気体・液体・熱がリアルタイムで相互作用し、例えば水が蒸発したり、火が酸素によって燃え広がったりと、環境そのものが生きているかのように変化します。あらゆる地形タイルには熱容量や熱伝導率といったパラメータが設定されており、それらを無視すれば災害や事故につながることも。
本作は、拠点運営シミュレーション『Oxygen Not Included』の基本設計を踏襲しながらも、プレイヤーがキャラクターを直接操作するアクション主体のサバイバルゲームへとジャンル転換されています。その意味では、まるで『Noita』のような物理挙動ベースのアクションと、ONIの科学的な環境構築システムを融合させたかのような、革新的な体験が期待されます。
日本語対応
『Away Team』は、日本語に対応していません。インターフェース、字幕、音声ともに英語と簡体字中国語のみがサポートされており、日本語表記は現時点で未対応ですが、今までのKleiのゲームと同じく日本語MODでの対応になると予想されます。
総評
『Away Team』は、Klei Entertainmentが得意とする緻密なシミュレーション設計と、プレイヤーがキャラクターを直接操作するアクション性を組み合わせた、これまでにないサバイバルゲームです。特に、気体・液体・熱といった自然現象をリアルに再現する物理演算の精密さは、本作にしかない魅力といえるでしょう。
このゲームは、ただ生き延びるだけのサバイバルではありません。環境の変化を理解し、応用し、活用することで、プレイヤー自身が理想の拠点を築いていく、知的で挑戦的な作品です。試行錯誤を重ねながら完璧な生存環境を作り上げたい人、そして『Oxygen Not Included』を愛するプレイヤーにとって、本作は間違いなく注目すべきタイトルとなるでしょう。
リリース日はまだ未定ですが、興味を持った方は今のうちにSteamのウィッシュリストに登録し、最新情報を逃さないようにしておきましょう。過酷な惑星での新たな冒険が、きっとあなたを待っています。
