魂と感覚を研ぎ澄ませ!超サイケデリックFPS『TAMASHIKA』体験版配信開始、その狂乱のゲーム性と物議の背景に迫る

インディーゲームニュース

手描きアニメによるサイケデリックな世界と、高難度で中毒性のある高速バトルが融合した新作FPS『TAMASHIKA』の体験版が、2025年6月11日より「Steam Nextフェス」にて配信開始されました。『Post Void』に影響を受けた本作は、「精神を一つに保て」という哲学的コンセプトのもと、その特徴的なビジュアルは開発段階から注目を集めていましたが、一方でリリースを前に物議を醸している側面も存在します。

詳細情報

  • タイトル: TAMASHIKA
  • 開発元/パブリッシャー: quicktequila/EDGLRD
  • ジャンル: アクション、インディー、シューティング、FPS
  • 対応プラットフォーム: PC(Steam)
  • リリース日:2025年予定
  • 価格: 未発表
  • プレイ人数: シングルプレイヤー
  • Steamページ: https://store.steampowered.com/app/2929610/TAMASHIKA/

ゲーム内容

世界観とストーリー

本作は「精神を統一し、今この瞬間だけに集中せよ」というコンセプトのもと、プレイヤーを幻覚的な空間へと誘います。舞台は地下通路のような迷宮で、ゲーム中には「幻想の継続」「デカルトの牢獄」など哲学的な語りが挿入され、現実と非現実の境界を曖昧にする演出が展開。独特の手描きアートとともに、プレイヤーの五感と認識を揺さぶります。

主なゲームシステム

『TAMASHIKA』は超高速かつ高難易度のアーケードライクFPS。右手に銃、左手に短刀を持ち、距離と状況に応じて武器を切り替えながら敵を排除します。特に近接攻撃はボタン入力による即死パリィシステムを採用しており、ミスすれば即ゲームオーバー。チェックポイントは存在せず、毎回最初からの挑戦となるリトライ設計です。
また、プレイヤーは最初から多彩なアクション(テレポート、アストラル投射、ストレイフ、パリィなど)を駆使可能。ステージは毎日ランダムに変化するプロシージャル生成形式で、何度でも新鮮な体験が得られます。

本作ならではの特徴

最大の個性は、手描きアニメとビビッドカラーが融合したサイケデリックなビジュアル表現。トレイラーやUIには「剣!」「撃!」「同期化中」など日本語も混在し、混沌と集中が共存する独自の世界観を演出します。『Post Void』譲りのスピード感と、『Lovely Planet』開発元ならではの異色センスが詰まった一作です。

日本語対応

本作はUIが日本語に対応しており、ゲーム内でも「デコヒーレンス」など日本語テキストが表示されます。音声や字幕の日本語対応については、現時点で公式な明言はありません。

総評とまとめ

『TAMASHIKA』は、類例のないアート表現と、極限の集中を求めるプレイフィールが融合した実験的FPSです。リトライ前提の高難度設計、パリィを駆使した剣戟、毎日変化するステージなど、繰り返し挑戦することで深みを増す作りが光ります。『Post Void』や『Doom』のような“反射神経とゾーン”の世界を愛するゲーマーには、間違いなく刺さるでしょう。

一方で、本作はリリースを控える中で、思わぬ形で社会的な注目を集めることとなりました。海外の報道によると、パブリッシャーであるEDGLRDの代表者や、開発元quicktequilaが、イスラエル国防軍(IDF)への資金援助やシオニズム支持を表明したとされ、特定の政治的見解を示したとされることで、一部のソーシャルメディアユーザーの間で物議を醸し、ゲームの人気が急落する事態に発展しています。特に、開発者が過去に自身のXアカウントで「私は常にシオニストだった!」と投稿した(後に削除済み)ことなどが指摘されており、プロパレスチナ団体からは本作のプロモーションやウィッシュリストへの登録を控えるよう呼びかけが行われるなど、ゲームそのものの内容とは異なる部分で大きな議論を巻き起こしています。

こうした背景がある中でも、『TAMASHIKA』が提示するゲーム体験は、その芸術性とゲームデザインの点で非常にユニークなポテンシャルを秘めていると言えるでしょう。この狂乱のシューティング体験がどのような形でプレイヤーに受け入れられるのか、今後の動向が注目されます。まずは、その独特の世界に触れるためにも、現在PC (Steam) で配信中の体験版をダウンロードし、ウィッシュリストに追加して、2025年の正式リリースに備えましょう!

Steam:TAMASHIKA
the game is about keeping your mind at one place
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