死後の空白に咲く絆──Serenity Forge新作『Return to Ash』、選択が魂を導く感動ビジュアルノベル

インディーゲームニュース

『Doki Doki Literature Club Plus!(ドキドキ文芸部プラス!)』などで知られるSerenity Forgeが贈る最新作『Return to Ash』が、2025年7月11日にSteamでリリース予定。死後の世界を舞台に、失われた魂たちとの出会いと選択が紡ぐ本作は、「人生とは何か」を問い直す深い感動体験をプレイヤーに届けます。

詳細情報

  • タイトル:Return to Ash
  • 開発元/パブリッシャー:Serenity Forge
  • ジャンル:ビジュアルノベル(Steam上ではアドベンチャーとしても分類)
  • 対応プラットフォーム:Windows PC
  • リリース日(予定):2025年7月11日
  • 価格:未定
  • プレイ人数:シングルプレイヤー
  • Steamページhttps://store.steampowered.com/app/3445830/Return_to_Ash/

ゲーム内容

世界観とストーリー

約10年間の入院生活を送った少女・アシュリーが、ある日目覚めた場所は“死後の世界”でした。病室は消え、そこには果てしなく白い空間が広がるだけ――。体の痛みは消え、健康を感じながらも、自分が「生きてはいない」ことを悟ります。

この不思議な煉獄で、アシュリーは同じように迷い込んだ魂たちと出会い、彼らの後悔や願いに触れていきます。そして現れる仮面の存在“死”が、彼女に試練を課します。「人生を終えるのか、それとも新たな機会を掴むのか」――選択を迫られる中で、アシュリーは再び歩み出す理由を見つけようとするのです。

主なゲームシステム

『Return to Ash』は、プレイヤーの選択によって物語が分岐していく物語重視のビジュアルノベルです。プレイ時間は約2~4時間に設計され、短いながらも濃密なドラマが展開。主人公アシュリーの運命だけでなく、彼女が出会う他の魂たちの未来にも影響を与える、マルチエンディング構成となっています。

誰を信じ、誰の願いに応えるのか。それとも、自分自身の“第二のチャンス”を優先するのか。倫理的なジレンマと向き合うことで、プレイヤーはただ物語を読むだけでなく、その一部を“体験”することになるでしょう。

本作ならではの特徴

  • 実体験に基づくシナリオ:開発元Serenity ForgeのCEO、Zhenghua “Z” Yang氏が10代で経験した長期入院と闘病の日々が、物語の着想となっています。孤独の中でゲームが心の支えとなった体験をもとに、「人生は生きるに値する」という強いメッセージが作品全体に込められています。
  • 印象的なビジュアルと音楽:死後の世界の静けさや不安、そして魂たちの葛藤を、美しくも儚いアートスタイルで描写。さらに、感情の起伏に寄り添うようなオリジナルサウンドトラックが、プレイヤーの没入感を高めます。
  • “死”との対話が描く哲学的テーマ:「死」と名乗る存在との対峙を通じて、本作は単なるファンタジーではなく、生と死の意味、そしてその狭間で揺れる心を深く掘り下げる作品に仕上がっています。

日本語対応

現在の情報では、インターフェイス・字幕・音声すべてにおいて日本語非対応です。Serenity Forgeの作品は日本語化対応作品も多いので、続報待ちです。

総評

『Return to Ash』は、ビジュアルノベルや感動的なストーリーを重視するプレイヤーにとって見逃せない一作です。『To the Moon』や『Doki Doki Literature Club Plus!(ドキドキ文芸部プラス!)』に心を揺さぶられた人なら、本作も間違いなく響くでしょう。また、「選択によって他者の運命が変わる」という構造は『Slay the Princess』のような作品が好きな層にも訴求する要素となっています。

開発者自身の体験から生まれたテーマ性の深さ、短時間でプレイできる構成、そして美しいビジュアルと音楽。どの要素も高い完成度を誇り、今後話題となるポテンシャルを十分に秘めています。

『Return to Ash』は、単なるエンターテインメントではなく、「生きる意味」や「他者とのつながり」を再発見させてくれる、心に残る体験です。プレイヤーの選択が、登場人物たちだけでなく、あなた自身の心をも揺さぶることでしょう。

日本語化を期待しつつ2025年7月11日のリリースに向け、今すぐSteamページでウィッシュリスト登録を済ませ、この魂の物語の続報に備えましょう。

Steam:Return to Ash
“The hospital was empty. Quiet, and brighter than usual... like waking up on a snow day. But I didn't feel cold. I didn'...
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