選択が歴史を動かす──アドベンチャー『Pentiment』が紡ぐ、深遠なる人間ドラマ

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選択が歴史を動かす──アドベンチャー『Pentiment』が紡ぐ、深遠なる人間ドラマ

16世紀の神聖ローマ帝国を舞台に、写本画家として謎と歴史に向き合うアドベンチャーゲーム『Pentiment(ペンティメント)』。本作は『Fallout: New Vegas』などで知られるObsidian Entertainmentが開発を手がけ、写本風グラフィックと重厚な選択ドラマが高く評価されています。まるで“動く歴史書”のような体験が、今あなたを待っています。

詳細情報

  • タイトル:Pentiment
  • 開発元/パブリッシャー:Obsidian Entertainment / Xbox Game Studios
  • ジャンル:アドベンチャー
  • 対応プラットフォーム:Nintendo Switch、PC(Steam)、PlayStation 4、PlayStation 5、Xbox One、Xbox Series X|S
  • リリース日:2022年11月15日
  • 価格:¥2,090 セール価格: ¥ 1,045(50%オフ、7月11日まで)
  • プレイ人数:シングルプレイ
  • Steamストアページ:https://store.steampowered.com/app/1205520/

ゲーム内容

世界観とストーリー

物語の舞台は、宗教改革や農民反乱が渦巻く16世紀初頭のバイエルン地方・タッシング村。主人公は、キアサウ修道院で写本制作に携わる芸術家アンドレアス・マーラー。やがて村で起きる殺人事件に巻き込まれ、真相を探るうちに、信仰、権力、そして人々の運命が交錯する壮大な物語へと発展していきます。

物語は3部構成。第1・2部では、師の無実を証明すべく事件の真相を追い、第3部では数十年後のタッシングを、当時の子どもたちが回想するという時代をまたぐ構成が魅力です。

主なゲームシステム

本作はテキスト主体のアドベンチャーで、会話や探索を通して物語が進行します。アンドレアスの出自(教育や職歴)によって発言内容や読める文献が変化し、Obsidianらしい深みのあるロールプレイが展開されます。

捜査には時間制限があり、すべての証拠を網羅することはできません。誰を信じ、どこへ向かうか──その判断が、村の未来に大きな影響を与えるのです。時間は特定の行動でのみ進行し、慎重な選択が求められます。セーブはオートのみで、やり直しができない設計も緊張感を高めています。

本作ならではの特徴

写本や木版画のようなグラフィックとアニメーションが、他にはない没入感を生み出しています。キャラクターの描画スタイルやテキストのフォントが、身分や性格に応じて細かく変化するなど、徹底した時代考証も見どころのひとつです。

また、ボイスはあえて排除され、環境音と音楽が静かに物語を彩ります。アクセシビリティ面も充実しており、文字サイズ調整や読み上げ機能も用意されています。

その重厚な物語と表現から、「中世版Disco Elysium」や「ゲーム化された『薔薇の名前』」と称されることもあり、多くの批評家から高評価を獲得しています。

日本語対応

UIと字幕が日本語に対応しており、日本人プレイヤーも快適にプレイ可能です。一部翻訳に硬さが見られるとの意見もありますが、全体的には時代背景に即した表現として好意的に受け取られています。さらに、有志による翻訳改善MODも配布されています。

総評

『Pentiment』は、ただのミステリーアドベンチャーではなく、16世紀のヨーロッパを生きた人々の思想や暮らし、そして歴史そのものに深く迫る唯一無二の体験です。派手なアクションや戦闘がないぶん、読み応えある物語と緻密な世界観にどっぷりと浸かりたい人にこそ刺さる作品といえるでしょう。

Steamでは「圧倒的に好評」を博しており、多くのユーザーに“傑作”と称されています。歴史、芸術、哲学に関心のある方は、ぜひこの稀有なアドベンチャーを手に取り、あなた自身の選択で歴史を紡いでみてください。今すぐSteamストアページを訪れ、その世界への扉を開いてみましょう。

Steam:Pentiment
芸術は死を模倣する
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