先週(6月第2週)、Steamや各種フェスで特に注目を集めたインディーゲームの内、独自に厳選した5本を紹介。
Moonlighter 2: The Endless Vault(ムーンライター2:エンドレス・ヴォールト)

- 価格: 未定(Next Festデモ無料)
- ジャンル: ローグライク+店舗経営シミュレーション
- システム: ダンジョン探索でアイテムを集め、ショップに戻って価格設定・販売・在庫配置などを行う三層構造のプレイ体験。儀式(Rituals)やインスピレーションによるビルド構築要素も充実。
- 注目されている理由: Steam Next Festの目玉タイトルとして、PCゲーマーに「店舗運営が最も面白い」と評される。戦闘よりも経営面に熱中するプレイヤーが続出している。 ※現時点では日本語非対応
- Steam指標: デモ公開直後、ウィッシュリスト登録が急増。メディアでも高評価が相次ぎ、Steamの注目作ランキング上位入り。現時点でのデモのレビューに関しては賛否両論。※一部環境でデモが動作しない模様。
一見ファンタジーACTだが、中毒性の高い店舗経営の楽しさが別格。戦利品を“寝かせて価値を高める”選択が戦略性を生み、武器を振るう以外の“プレイの手ごたえ” がここにある。戦闘+経営の“二足のわらじ”を楽しみたい人、リスクと報酬の天秤をじっくりかけたいゲーマーに。

Antro(アントロ)

- 価格: 未定(リリース日:近日登場)
- ジャンル: リズムアクション+パルクール・プラットフォーマー
- システム: 音楽とシンクロしながら、パルクール要素(壁走り・スライド)を駆使してステージを駆け抜ける。ジャンルはヒップホップ~R&B~エレクトロニックと多彩。
- 注目されている理由: 魅力的な音楽とそれに合わせた緊張感のあるプレイ感が圧巻。社会的ディストピア背景と“反逆のリズム”というテーマ性も強く印象に残る作品。
- Steam指標: リリース前からウィッシュリスト登録が伸びており、日本語フル音声・字幕に対応していることから国内での期待も高い。
「走り続けること=抵抗すること」を体現する躍動感。音楽に乗せて疾走するプレイはクセになる爽快さと高揚感を伴い、グラフィックもスタイリッシュ。 音楽・リズムが好きで、身体的な入力とメンタルの融合を体感したい人向け。

A Game About Digging a Hole

- 価格: 580円
- ジャンル: 掘削シミュレーション
- システム: 穴を掘り、鉱石を採掘して販売、それで装備を強化し、さらに深部へと挑戦。ジェットパック・爆弾・拡張インベントリなどの育成要素を搭載。
- 注目されている理由: “穴を掘るだけ”の極限までシンプルなコンセプトでありながら、中毒性が異常と話題に。14日で開発された超ミニマリスト作品がSteamトップセラーに躍り出た点も驚き。
- Steam指標: 発売から短期間で25万本以上を売り上げ、レビュー1万3000件以上で「非常に好評」を獲得。驚異的な人気を誇る。
ただひたすら穴を掘る――しかしその単純さゆえに人を引き込む。重いテーマではないが、掘削の感触と資源発見の喜びが中毒性を生む。シンプル作業が癒しになるタイプ、手応えよりもループの快感を求める人に。

Guilty as Sock!(ギルティ・アズ・ソック!)

- 価格: 700円
- ジャンル: パーティ×裁判シミュレーション
- システム: 3~9人でオンライン裁判を行うマルチプレイ。プレイヤーは弁護士・検察・裁判長・陪審・証人などの役割に割り当てられ、証拠カードやチャット、紙くず投げなどで真相を争う。
- 注目されている理由: “ソック人形”というユーモラスな表現を用いながら、演技力・論理力・チームワークが問われるゲーム性がウケている。SteamリリースからSNSで拡散中。
- Steam指標: レビューでは「非常に好評」を獲得しており、注目タイトルとしてSNSで話題に。「議論+笑い」の融合が支持されている。
法廷は戦場であり、笑いの舞台でもある――そんなコンセプトが秀逸なパーティゲーム。論理的戦術と即興アドリブが交錯し、配信映え間違いなし。仲間と盛り上がりたい人、配信や会話重視で遊ぶゲームを求める人向け。日本語は残念ながら未対応。

Saeko: Giantess Dating Sim(冴子:ジャイアント・デートシム)

- 価格: 1,790円
- ジャンル: サバイバルADV/ビジュアルノベル
- システム: 巨大少女「冴子」に囚われた主人公として生き残る、会話選択式ADV。命懸けの交渉や生活管理、関係性構築、心理戦が織り交ざる。一部ホラー・マクロフェリア要素あり。
- 注目されている理由: 限りなく異色なテーマにも関わらず発売直後に1万本以上販売、SNSや日本のメディアで“生々しさ”と“緊張感”が絶賛される。
- Steam指標: リリース数日で1万本を売り上げ、Steamレビューでは「非常に好評」を獲得。濃密な物語性とリプレイ性が支持されている。
巨大少女との“生殺与奪を握られる日常”は、恋愛ゲームの皮を被ったサバイバル。感情の揺らぎと生への渇望がしみ込む濃密なADV。常識や枠にとらわれないストーリー体験を好む人、心理的緊張を楽しめるプレイヤーに。

先週の総評
先週注目となった5本は、それぞれが個性を際立たせた“専門特化型インディー”ばかりでした。アクションと経営の融合、音楽リズムとの同期、穴掘りの中毒性、ソーシャル思考による裁判劇、そしてサバイバル恋愛。ジャンルにこだわらず、「自分が何を求めるか」で選べる多様性が魅力です。
おすすめタイプ別まとめ
- 手ごたえある成長体験が好きなら→ Moonlighter 2
- リズムと動きを重視したいなら→ Antro
- 単純作業に中毒したいなら→ A Game About Digging a Hole
- 仲間と笑って盛り上がりたいなら→ Guilty as Sock!
- 変則的な物語性・心理系が好きなら→ Saeko
どれもSteamで高評価・話題性ともに際立っています。ウィッシュリスト登録や無料デモを活用すれば、失敗なしであなたの“今の気分”にぴったりな一本が見つかるはず。ぜひ、Steamで体験して、次の“刺さるゲーム”を見つけてください!